期間限定の人気商品を支える乾燥工程|Gowdy(ガウディ)様の食品乾燥機導入インタビュー
- お役立ちコラム
- 2026.03.16
こんにちは。
岡山県で食品乾燥機を製造・販売している大紀産業株式会社です。
今回は、当社の食品乾燥機をご導入いただいている「フルーツタルト専門店 Gowdy(ガウディ)様」にインタビューを行いました。

Gowdy(ガウディ)様では、ネーブルオレンジの美味しい季節である2月〜4月頃に、期間限定商品「オランジェット」を販売されています。
このオランジェットの製造工程で、当社の食品乾燥機をご活用いただいています。


オレンジの下処理から乾燥、チョコレートコーティングまで。
ひとつひとつの工程にこだわりながら、丁寧に商品づくりをされています。
今回は
・商品開発の背景
・実際の製造現場
・食品乾燥機の使い方
について詳しくお話を伺いました。
食品乾燥機の購入を検討されている方や、菓子製造・フルーツ加工への活用を考えている方にとって、実際の使用事例として参考になれば幸いです。
目次
第1章|なぜオランジェットを作ったのか
― 瀬戸内のネーブルオレンジを、お菓子として届けたい
今回お話を伺ったのは、フルーツタルト専門店「Gowdy(ガウディ)」の河原社長です。
Gowdy(ガウディ)様は、青果の卸や物流などを行う岡三物流様を母体とするフルーツタルト専門店です。
岡三物流様は、物流業や卸売業、倉庫業などを通じて青果物を取り扱っており、そうした事業で培った知見を活かしながら、果物をさまざまな形で商品化されています。
まずは、Gowdy(ガウディ)様がオランジェットを作るようになった背景についてお聞きしました。

大紀産業(以下、大):Gowdy(ガウディ)さんでは、ネーブルオレンジを使った「オランジェット」を販売されていますが、そもそもこの商品を作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。
Gowdy(ガウディ) 河原社長(以下、河):2、3年前に、バレンタイン用の商品として開発しました。というのも、ネーブルオレンジは1月〜2月じゃないと獲れないんですよ。そこから製造を始めるので、その期間にちょうど合う商品になっていて。手作りなので、作れる数にも限度がある。だから、その期間にお出しする形になっています。
大:販売時期は、いつ頃になるのでしょう。
河:2月、3月、4月ぐらいまでですね。ネーブルのある間はできるんですけど、1日に作れるのに限りがあるので。
工程が結構あるんですよ。乾燥したり、糖漬けしたり、チョコがけしたり。いろいろ工程があるので、1日に限られた数量しか作れない商品ですね。
大:ネーブルオレンジは、広島県の生口島(いくちじま)のものを使われていると伺いました。理由はありますか。
河:瀬戸内だと、広島がネーブルの産地で有名で、生口島や因島あたりがよく知られています。うちは生口島に懇意にしている生産者さんが何名かいて、その方のネーブルオレンジを使って作っています。 僕らは、生産者さんと懇意にしていて、そこで獲れたもので商品を作って販売するという目的がもともとあるんです。

大:そもそも「生の果物」ではなく、お菓子として商品化しようと思ったのはなぜですか。
河:もともと、生で食べるのが一番だと思っています。
ただ、生だけでなく、お菓子としてもっと美味しい形で届けたいという思いがあって。うちはお菓子屋なので、「商品として美味しいものを作れないか」という発想からですね。
それと、僕らには
「自分たちが知っている生産者さんの果物でお菓子を作る」
というテーマがあります。
何のフルーツでもいいわけではなくて、どこで作られたか分かるもの、知っている生産者さんの果物で商品化する、という取り組みをしています。
大:実際にその生産者の方は喜ばれていたりしますか。
河:そうですね、喜ばれていますね。
大:生産者の方と商品開発の話をされることはありますか。
河:ありますね。生産者の方とは、「こういう商品を作ろうと思うから」とか、そういう話はしますね。
大:反応はいかがですか。
河:嬉しそうな顔されていますけどね、皆さん。
大:生産者の方は、規格外の果物の処分などで困られていることもありますか。
河:困られているとは思うんですけど、うちは規格外だろうがなんだろうが、割に全部もらって帰るんで。
大:規格は関係なく?
河:関係ないですね。うちは、加工部門もあるし、直販部門もあるし、いろいろ部門があるんで、そんなに断ることはあんまりないですね。

大:そうした果物が、ジュースやお菓子など、いろいろな商品につながっているんですね。
河:そうですね。青果って期間があったり、四季があるから年中変わって出てくるんですけど、もう少しバリエーションを広げて、お客さんが喜んでくれる形をもっと出したかったんで。こういういろんな形になって。
大:扱っている果物を、いろんな形でもっと食べてもらえるように、ということですか。
河:そうですね。自分たちの中に「70点以上の果物を扱う」という基準があるんですね。果物は自然のものだから品質は毎年違う。去年こうだったから今年もこう、みたいに絶対ってありえない。
だから自分たちは70点以上を基準に扱って、もしそれ以下のものがあれば、用途を変えて活かすようにしています。
大:もっと果物の価値を広げていきたい、という思いなんですね。
河:そうですね。もっと価値を生み出すというか。
第2章|オランジェットはこうして作られる
―乾燥が、味と食感を決める
オランジェット作りの流れは、大きく分けると「下処理(糖漬け)→ 乾燥 → チョコレートコーティング → 計量・包装」。
この中で仕上がりを左右するのが「乾燥」です。現場での工程を伺いました。

①下準備
大紀産業(以下、大):まず、オランジェット作りはどこから始まりますか?
Gowdy(ガウディ)スタッフ様(以下、ガ):まず、厚み5〜6mmにスライスします。
大:その厚さがいい理由とかってありますか。
ガ:そうですね。温度とかをちょっと調整して、カラカラに乾くよりかはちょっとセミドライというか、ちょっとだけ柔らかめになるようにするために、ちょっと厚めにしてます。
大:そのあと、すぐ乾燥ですか?
ガ:いえ。シロップに漬けて、しっかり味を含ませます。で、そのあと乾燥させます。
大:どれぐらい漬けられるんですか。
ガ:加熱するのは1日半ちょっとですね。シロップを浸透させるのに、砂糖を3回に分けて入れるんですけど、それを1日半かけてやった後に、1週間ほど冷蔵庫でシロップ漬けしてから乾かします。

大:糖の入り方で、乾燥にも影響しますか?
ガ:そうですね。やっぱり長時間漬けたり、1回冷凍して解凍したものとかだったら、糖が浸透しやすいので、しっかりと糖に漬かるんですね。そうなると、ちょっと長めに乾燥させても大丈夫なんですけど、漬かりが浅いと、乾燥時間は少し短めにします。
②乾燥
大:温度は何度ぐらいで乾燥させますか。
ガ:今、62度ぐらいです。
大:62度っていうのは、いろいろ試しながらたどり着いた温度ですか。
ガ:そうですね。65度から試しつつ、そこからだんだん下げていってですね。今、62度がちょうどベストかなという感じですね。
大:それはもうこの製品に限ってというところですね。
ガ:そうですね。これは今62度。9時間ぐらいで。食品乾燥機に入れて帰って、朝、来たら、結構冷めてて。温度自体も多分、もう室温で5度ぐらいになってるので、結構しっかり冷めてます。
大:あ、なるほど。じゃあもうすぐ次の工程に移る感じですね。

大:皮はどうしても硬くなりやすく、実は崩れやすい。煮込めば皮は柔らかくなる一方で、実は崩れていくので、硬さのバランスを取るのが難しいんですよね。
調整は乾燥だけで決まるわけではなく、前工程の煮詰め方や、砂糖をどのくらい入れるかでも大きく変わってきます。初めてやると、皮だけが口に残るような状態に仕上がってしまうこともあります。
今回のように口に残らない仕上がりになるのは、煮詰め方・糖度(砂糖の量)・乾燥の3つのバランスが取れているからで、どれか一つだけでは調整が難しいんです。
あと、乾燥しすぎるとチョコレートがちゃんとのらなかったりもします。
③チョコがけ
大:このあと、どうやって仕上げていくんですか?
ガ:包丁で半分にカットして、1枚ずつ手作業でチョコを付けます。

大:大体3分の1ぐらいチョコをつける感じですか。
ガ:色々、試してみて、やっぱりオレンジの味を生かしたかったので、この量にしました。ちょうどオレンジの味も残りつつチョコとのバランスもいいんです。
大:チョコレートはどこのものを使われていますか。
ガ:キャラット・カバーラックスというコーティング用チョコレートを使用しています。溶かしてそのまま使いやすく、作業性が一番いいですね。少しあっさりしたチョコなので、オレンジの味を引き立てるというか、チョコの味ばっかりがしないようにしてる。
大:隠し味とかありますか。
ガ:複数のチョコレートをブレンドしています。

ガ:最後に、包丁で細かく切ったピスタチオをのせて、チョコを固めてからケースに詰めます。早かったら2時間か3時間、半日置いたりもします。

④計量・包装

大:枚数ではなく、グラムで詰めるんですか。
ガ:そうなんです。大きさがいろいろあるんで、パズルのように組み合わせながら75gになるようにします。
大:ぴったりになりますか。
ガ:ぴったり75gにします!
で、蓋をして、パッケージをつけます。これで完成ですね。

第3章|大紀産業の食品乾燥機を選んだ理由
Gowdy(ガウディ)様は15年ほど前に弊社の食品乾燥機を購入してくださいました。

大紀産業(以下、大):どのような経緯で弊社の食品乾燥機を選ばれたんですか?
Gowdy(ガウディ) 河原社長(以下、河):タバコ乾燥での歴史と実績もあるし、「岡山で食品乾燥機といえば大紀産業」という認識があったので、すぐに電話をしました。
大:他社比較はされましたか。
河:他社比較はしていないですね。
大:導入前に、試したり確認したりはされましたか?
河:会社に実機を見に行かせてもらいました。デモ機を借りて試作もして、事前に性能を確認しました。
大:実際に使ってみて、印象はいかがでしたか。
河:構造がシンプルで扱いやすいところがいいですね。故障がない点もいいですね。
大:サポート面はいかがですか。
河:皆さん親切で、対応が早いです。
大:ありがとうございます!今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
Gowdy(ガウディ)様が導入されたミニミニDXⅡの後継機:小型電気乾燥機「E-7Hplus」。

乾燥できる量は、乾燥させる素材や切り方によって異なりますが、目安としてはハーフトレイ7枚使用で、最大 14kgの乾燥に対応。
Gowdy(ガウディ)様では、オプションで素材のくっつき防止のためのテフロン網も購入いただき、ご使用されています。

ほかにも、大紀産業では本格的かつ小型の食品乾燥機を多数ご用意しています。
製品の詳細は、下記の公式オンラインショップよりご覧ください。↓

ご不明点やご相談があれば、経験豊富な「乾燥のプロ」が、製品選びから活用方法まで丁寧にサポートいたします。
インタビューにご協力いただいた企業様のご紹介
フルーツタルト専門店 Gowdy(ガウディ)
ホームページ:https://gowdy-tarte.com/
オンラインショップ:https://gowdy-online.com/
「真面目に、まっすぐ。フルーツへの情熱を、お菓子にのせて。」を掲げるフルーツタルト専門店です。長年の経験と独自のルートで仕入れたフレッシュなフルーツを、より多くの方に届けたいという想いから誕生しました。贈り物やお土産はもちろん、自分へのご褒美にも選ばれています。
店舗は 千鳥町本店・さんすて岡山店・さんすて倉敷店・表町店・minamoa広島店 の全5店舗を展開しています。